レモンの木は、庭先やベランダの鉢植えでも育てられることを知っていますか?育てるならどうやって苗を選んだらいいの?いつが植えどき?水やりはどれくらいあげればいい?などなど、家庭でもできるレモンの木の育て方のコツを、レモンに詳しい及川さんに聞いてみました。

レモンの木って、家庭でも育てられるの?

今回、初心者でもわかるレモンの育て方を教えてくれたのは、JA広島果実連で働く、レモンをはじめとした柑橘類に詳しい及川正明(およかわ・ただあき)さん。過去にはレモンの産地で有名な広島県尾道市瀬戸田町でレモン栽培にも携わった経験の持ち主です。
そもそも、レモンの木は家庭でも育てられるものなのでしょうか?

「条件はありますが育てられますよ。レモンを育てる条件は、暖かく、雨が少ない場所。また、-4℃以下になると枝が枯れてしまいます。これらの環境を整えられれば、他の柑橘類に比べたら栽培は簡単です。あと、果実というと鳥に食べられてしまうんじゃないかと心配になるかもしれませんが、レモンは狙われないので安心してください!」
と笑って教えてくれました。
では、さらに詳しい育て方を教えていただきましょう!

まずは苗を用意しよう!

「レモンの苗木はホームセンターで売っています。もちろん、ネット通販や近場にレモン農家があれば分けてもらうという手段もあります。
選ぶときのポイントは“元気がいい苗木を選ぶこと”です。葉の色が濃くてツヤのいいもの、枝の伸び方に勢いがあるものがいいですね。これから一緒に暮らしていくわけですから、“いい”と直感的に思ったものを選ぶことも大事です」。

育て始めるのにいい時期はあるのかを聞いてみると、
「春ですね。だんだん暖かくなり、根が出てくる前の3月頃がおすすめです。鉢植えで育てる場合、最初は小さな鉢でもOK。ただし、木の生長に合わせ鉢のサイズを大きくする必要があります」。
とのこと。春のぽかぽか陽気を感じ始めたら、近くのホームセンターに行ってみましょう!

苗木を選ぶポイント!
・元気がいい苗木
・葉色が濃くツヤがある
・枝の伸び方に勢いがある
・育て始めるのは3月頃がおすすめ!

レモンを育てるのに気をつけるべきことは?

日頃はどんなことに気をつけて育てたらいいのでしょうか?
「ホームセンターで手に入る果実専用肥料を与えてあげてください。もちろん、他の肥料でも大丈夫です。あげるタイミングはだいたい春夏秋冬を目安に4回です。毎日見ていると“元気がないな”って気づくようになるので、肥料をあげるタイミングもだんだんわかるようになりますよ。
乾燥し始めると葉先が丸まってくるので、そうなる前に水をたっぷりとあげましょう。土が乾くまえに水をあげてくださいね。
あと、レモンは暖かい場所で育つので、お家の中やベランダなどの環境で育てる場合はなるべく鉢を日当たりが一番いい場所に置いてください。
レモンに限らず、果樹の鉢植えは大変難しいもの。どれだけ愛情を注いでも、鉢植えだと、数年作ったら弱ってきます。そうなったら、次の木に更新してくださいね」。

もし、庭に植えたり、冬になると寒くなったりする地域の場合は、どうすればいいのでしょうか?
「鉢植えの場合は室内に入れてください。庭に地植えする場合はホームセンターで簡易ビニールハウスが売っているので、それを使って寒さをしのいでください。
昔イタリアでは“レモンを育てられるのは、お金持ちの象徴”と言われていたほど。ルネサンス時代のヨーロッパでは、リモナイア、オランジェリーと言われる温室を作り、オレンジやレモンを冬の寒さから守っていました。そういったレモンを育てるための暖かい場所を用意するのにかなりの費用がかかったので、レモンやオレンジの栽培はお金持ちしか出来なかったそうです。なのでレモンは、お金持ちの象徴なんですね」。

育てる時のポイント!
・年に4回ほど肥料を与える
・土は常に湿った状態に
・日当たりがいいところで育てる
・寒い季節は鉢を室内に入れるなど防寒対策を!

レモンの実がなるまでは2年以上!ゆっくり待ちましょう

「レモンの実がなるまでには、2~3年かかります。最初はゴツゴツとした不格好な形ができるかもしれませんが、木がだんだんと環境に慣れて落ち着いてくるんです。そうなってくると、形のいいレモンがたくさん採れるようになりますよ。
ちょっとだけ辛抱したら、おいしいレモンがなりますから楽しみにしていてください」。
たくさん採れたレモンは、ジャムやシロップ漬けにして友人やご近所さんに配ったら、コミュニケーションのきっかけになりそうですね♪

おわりに

レモンの木を育てるのは難しそうかと思いましたが、条件さえ気をつければ家庭でも育てることができるんですね!
ようやく実がなったときには喜びもひとしお。長く一緒に暮らすから、愛着がより一層湧きそうですね。
レモンの実がたくさんなったら、『withレモン』で紹介しているレシピを参考に、いろいろなレモン料理にトライしてみてください♪

実際の農家さんで育てているレモンの実がなっている様子も教えていただきました。
写真提供:広島県立総合技術研究所 農業技術センター 果樹研究部

取材ご協力

JA広島果実連・及川正明さん

広島県の果樹専門家として、レモン栽培などにたずさわった経験などから、レモンの知識が豊富。JA広島果実連の東京支所所長として、広島レモンをはじめ柑橘全般を、東京支所の管轄内(北海道から横浜まで)で販売している。「お酒は弱いのですが、レモンサワーはよく頼みます。2018年はレモンサワーブームでアイデアいっぱいの力作がたくさんあってうれしかったです」。

JA広島果実連
https://www.fruit-morning.com

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この記事を書いた人

withレモン編集部

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