寒い季節は暖かい家の中でできる趣味がほしいですよね。そんなときのおすすめはフェルトを使った手芸。今回は、お子さまも喜びそうなコロンとしたかわいいフェルトレモンの作り方を、フェルト作家の前田智美さんに教えていただきました。フェルトレモンはおままごとで遊んだり、アクセサリーにするなど使い方はさまざま。手順通りに作れば、誰でも失敗せずにできるのでトライしてみてください!

フェルトレモンがつむぐ、かけがえのない思い出。

温かみのある手作りフェルトレモン。見ているだけでもかわいいですが、前田さんのおすすめは実用的な使い方。
「フェルトレモンで、お子さまと一緒におままごとをされてみてはいかがでしょう。小さな頃から触れ合って遊ぶことで、レモンが好きになるきっかけになるかもしれません。私がフェルト雑貨作りを始めたのは、子どもと一緒に楽しめる遊びをしたかったからなんです。フェルトで野菜や果物、動物を作り、お店屋さんごっこや、おままごとをして遊びました。子どもたちはすっかり大きくなりましたが、当時のことはいい思い出になっていると思います」。
手作りフェルトならではの素敵な思い出ですね!さっそく作ってみたくなりませんか?まずは準備から始めましょう。

フェルトレモンの材料と道具を用意しましょう!

【材料】
・フェルト…黄色8×16cm、黄緑1.5×1.5cm
・ミシン糸(60番)…黄色、カーキ色
※60番は標準の太さのこと。手縫い糸でも代用可。
・手芸綿

【道具】
・型紙(こちらをクリックして、原寸大でプリントしてください)
・はさみ(手芸用の小さなはさみがあると細かいところまで切れるので便利です)
・縫い針
・セロハンテープ
・ピンセット

フェルトレモン作りスタート!

※写真では、工程をわかりやすくするために、糸の色と太さを変えています。

1.型紙をプリントアウトして線に沿って切り、セロハンテープで黄色のフェルトに留める。

2.型紙に沿ってフェルトをカットしていく。型紙は使いまわしてパーツを量産する。

3.本体6枚、ヘタ1枚のパーツをカットする。

4.糸は一本取りにして、糸の端をきつい玉結びにし、本体の手前から奥へ針を入れる。

POINT!
糸の長さは大人の指先からひじまでを目安にすると、扱いやすくきれいに仕上がります。

5.玉結びをはさむように手前に本体パーツをもう1枚を重ね、4と同じ位置に手前から奥へ針を出す。

6.糸を上に引いて、引き締める。

7.2mmほど左に手前から針を刺して、針先に糸をかける。

8.針を抜いて、糸を引き締める。

9.7、8の手順を繰り返しながら、パーツの端まで縫う。

10.本体パーツの3枚目を重ね、続けてパーツの端まで縫っていく。

11.本体パーツ3枚がつながったら、同じものをもう1組作る。

12.11のパーツ2組を縫い合わせ、続けてもう一面を縫う。途中でピンセットを使って綿をつめていく。

POINT!
綿は少量ずつ、しっかりとつめましょう。この作業はお子さまと一緒にできますが、最後まで入れないと丸みが出ないので、仕上げは大人の方が行ってください。糸には針がついていますので、扱いには十分ご注意ください。

13.パーツ同士が重なった先端部分は、対角線上に2回ずつ糸を渡して縫い閉じる。

14.ヘタの中央を“ぐし縫い”(表裏とも同じ針目で縫う方法)したら、少し糸を引き玉止めする。

15.縫った部分の周りをカットして、13の先端に縫い付ける。カットするヘタの大きさはお好みでOK。

16.完成。

子ども服にも!フェルトレモンで毎日をハッピーに。

「お子さまの洋服やカバンにワンポイントでつけるのもかわいいですよ。子ども服ならインパクトのあるカラーリングでも成立するんですよね。保育園や幼稚園では、カバンを取り違えがちですが、フェルトレモンを付けていれば自分のものをすぐに見つけることができます」。

ピンを取り付ければブローチとしても使えるし、接着剤で磁石を貼りつければ、冷蔵庫やホワイトボードにくっつけることもできるのだそう。明るいレモンカラーから元気をもらえそうで、いつでも目に入るところに置いておきたくなりますね!

おわりに

使い方いろいろなフェルトレモン。お子さまの知育玩具やファッションアイテムとしても注目です!小さな頃から見て触って身につけて、レモンが身近に感じていたら、レモン好きに成長する日が近いかも!?

取材ご協力

フェルト作家の前田智美さん

長女の出産をきっかけにフェルト手芸の道へ。丸みのある形にこだわって型紙の形や枚数を工夫し、オリジナリティあふれる作品を発表している。『20cmのフェルトで作る かわいい野菜とフルーツがいっぱい』(日本ヴォーグ社)など著書多数。「冬はお家でホットレモンを飲んでいます。フェルト作りの合間のホッとひと息にもぴったりですよ」。

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この記事を書いた人

withレモン編集部

withレモン編集部は、おいしいスイーツ、おしゃれなファッションなどのトレンド情報から、レモンのあんなこと、こんなことまで、ライフスタイルにあったレモンに関する情報を幅広く紹介します!

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