工場中がレモンの香り!?ポッカサッポロの工場見学に行ってきました!~製造ライン見学編~

「ポッカレモン」や「キレートレモン」など、レモンを使った商品のパイオニアであるポッカサッポロフード&ビバレッジ。今回は特別にwithレモン編集部のために製造工程を見せてくださるとのことで、名古屋工場に行ってきました!

「ようこそ」と歓迎の電光掲示板が!まずは製造工程についてお勉強

今回、withレモン編集部が訪れたのは、ポッカサッポロフード&ビバレッジの名古屋工場。愛知県北名古屋市にあり、JR名古屋駅からは車で30分~40分ほどの距離です。大きさはナゴヤドーム、東京ドームとほぼ同じ44,064㎡。第1~第3工場に研究開発本部、製品を配送する流通センターなどを含めると63,245㎡にもなります。「ポッカレモン」や「キレートレモン」をはじめ、「ポッカコーヒー」、「じっくりコトコト」のスープなどを製造する生産拠点です。

ポッカサッポロフード&ビバレッジの名古屋工場
入り口の電光掲示板
入り口の電光掲示板

名古屋工場に到着すると、入り口の電光掲示板が「ようこそ」と歓迎してくれました!

ポッカサッポロフード&ビバレッジ 名古屋工場企画人事課の清水宏一さん

今日の工場見学を引率してくれるのは、ポッカサッポロフード&ビバレッジ 名古屋工場企画人事課の清水宏一さん。普段は人事・総務の仕事から、小学生の工場見学まで担当されているそうです。

レモンのチカラ BOOK

席に着くと、「ポッカレモン」のミニボトルに「工場見学記念」の文字が。もう、もったいなくて使えません。まずは「レモンのチカラ BOOK」でレモンについておさらいし、続いて名古屋工場の歴史と役割について教えていただきました。

名古屋工場が設立されたのは1963年。もともとはレモン飲料を販売していたニッカレモンの工場としてスタートしました。その後、ニッカレモンはポッカレモン、ポッカコーポレーションと社名変更し、2013年にポッカサッポロフード&ビバレッジとなりました。 現在はポッカレモンやキレートレモンなどのレモン関連商品をはじめ、コーヒー、スープなどの製品を製造しています。ポッカサッポロフード&ビバレッジには国内に4工場(関連会社を含む)、生産委託先は50拠点以上ありますが、主要製品については名古屋工場と群馬工場で作っているそうです。

歴代の商品
歴代の商品

展示スペースには歴代の商品が並んでいます。

まずは炭酸飲料のラインから拝見!

名古屋工場には第1工場から第3工場まであり、ポッカレモンや缶コーヒー、炭酸飲料などの「飲料ライン」が4つと、カップ入りスープや箱入りスープなどの「スープライン」が4つ、合計8つの製造ラインがあります。缶コーヒーは「1分間に缶を1200本」という早さで充填できます。名古屋工場で生産される製品は、1日に最大6万箱、1年では150品種1200万箱にもなるそうです。

ビタエネC

まず最初に見せていただいたのは、炭酸飲料「ビタエネC」を作る製造ライン。 「ビタエネC」は中近東でも販売されている製品です。(写真の左側)

「中近東では日本で作られたビタエネCは『品質が良い』と人気なんですよ」(清水さん)

製造ライン

製造ラインでは中身の充填、キャップ取りつけ、製品の熱水殺菌、ラベル貼り、段ボール詰め…と全て、機械による流れ作業で進んでいきます。「内容量が足りているか」「ラベルの印字がかすれていないか」「ラベル位置がずれていないか」なども機械と人の目で厳しく吟味し、出荷されます。

「検査機器が正常に動いているかどうかを調べるため、一定時間毎にわざと内容量の少ない製品を流して、反応するかどうかを確認しています」(清水さん)

段ボール詰めオートメーション化の様子

完成した製品の段ボール詰めもオートメーション化されていました!

ついにレモン工場に潜入!

さて、次はいよいよポッカレモンを作る第3工場の見学です。途中にはレモン色をしたレモン橋がかかり、自動販売機にもレモンの絵が…これは期待できそう!

レモン橋
自動販売機

2014年に「レモン新工場」として稼働開始した第3工場は、外壁もレモン色です! おや?どこからかレモンの香りが…気のせいかしら?

外壁もレモン色

「レモンの香り」は気のせいではありませんでした。工場に一歩足を踏み入れると、ふわっと爽やかな香りが鼻をくすぐります。そして、目の前をポッカレモン100のボトルたちが流れていきます。

ポッカレモン100のボトルたち

第3工場の最大の特徴は、「脱酸素調合」と業界初の「交流高電界殺菌」を組み合わせた「ナチュラルレモンテイスト製法」です。
「ポッカレモン100」の原料となるレモン果汁は、酸素に触れると風味が損なわれるため、なるべく空気に触れさせないように原料を調合タンクに入れた段階から脱酸素状態にします。
さらに瞬時にレモン果汁の温度を上げ、殺菌できる「交流高電界殺菌」で製品の品質を保っています。

「従来の『加熱殺菌』と比較して、『ナチュラルレモンテイスト製法』は、熱による変色や加熱臭の発生を減らすことができ、またレモン果汁に含まれるビタミンCを製品に多く残すこともできるようになりました。さらに高品質な商品をお客様にお届けできるようになったんです」(清水さん)

ナチュラルレモンテイスト製法

ボトルが並ぶ間隔にやや余裕があるように思いますが、これは一つの設備を点検などで止めた場合でも製造を継続するため。

「ぎゅうぎゅうづめで製造していると、一つの設備をストップすると製造ライン全体が止まってしまいます」(清水さん)

ボトルが並ぶ間隔にやや余裕がある製造ライン

こちらはポッカレモン100のミニボトルとラベル。ラベルはシートに印刷されており、「ラベラー」という機械で、自動的に貼られます。

ポッカレモン100のミニボトル
ポッカレモン100のラベル
ポッカレモンの製造ライン

ポッカレモンの製造ラインでも、内容液の充填、製品の熱水殺菌、ラベル貼り、梱包、出荷…とすべて機械化されていました。

ポッカレモンだけでも70mlのプラボトル、120mlビンボトル、300mlビンボトル、450mlビンボトル、業務用の720mlビンボトル、と大きさや形状が違います。それでも、名古屋工場の生産ラインで作られていると思うと、技術力の高さに驚かされます。
もちろん、肝心の「風味」「味覚」についても、検査する専門の社員がおり、熟練の技で完成した製品をチェックしているそうです。

案内して頂いた清水さんにインタビューしてみました。

──お気に入りのレモンの使い方は?

(清水さん)何と言っても「唐揚げ」です!実は僕は大分県出身で「唐揚げにはカボス」だったのですが、今やすっかり「レモン派」になり、サンマにもレモンをかけるほど。牛乳にレモンと蜂蜜を混ぜて作る「レモンラッシー」もお気に入りです。

──普段は近隣小学生の見学も引率されているそうですね。

(清水さん)はい。北名古屋市の小学校の受け入れをしています。子どもたちが実際に動いている製造ラインを見て、「すごい!」と歓声をあげたり、喜んでくれたりすると嬉しいですね。

──ずばり、レモンの魅力とは?

(清水さん) お肉や魚、飲み物…と「何にでも合う」ところだと思います。食材の良さをいかしてくれるのも魅力ですね。

──今日は貴重なお話をありがとうございました!

ポッカサッポロフード&ビバレッジ 名古屋工場企画人事課の清水宏一さん

おわりに

普段はビジネス関係の人や、近隣の小学校からの見学者しか受け入れていないという名古屋工場。今回はポッカレモンやビタエネを作る現場を見せてもらい、その品質を守るための努力と技術に感動しました。この“レモン愛”がポッカレモンのおいしさを支えているんですね!

レモン

次は、工場見学第2弾の「レモン大学」の体験レポートをお届け!次回もお楽しみに!

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withレモン編集部

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