週末に作りたい♪食卓が華やぐ贅沢レモン料理レシピ

食欲の秋がやってきました! たまにはレストランのようなおいしい料理を食べたい、豪華な食材を使った料理を食べたい、と食への願望は尽きません! そこで、ちょっぴり贅沢なレモン料理のレシピをご紹介します。使う食材はスペアリブ、骨付きチキン。「難しそう……」と不安にならなくても大丈夫です! フードスタイリストの田口竜基さんに“ご家庭でも気軽に作れる”レシピを教えていただきました。さらに、レモンのチカラで料理をおいしくしたり、見た目を華やかにすることができるそうです。いったい、どんなレシピなのでしょうか!?

「骨付きチキンとしめじのレモンカレー」

「骨付きチキンとしめじのレモンカレー」

まず教えていただいたのは、骨付きチキンを使ったレモンカレーです。
「バターと生クリームを使って、ホテルのカレーのようなコクのある贅沢なカレーに仕上げました。そこにレモンの爽やかさが加わることによって、コクとさっぱりのバランスを築いてくれています」

贅沢なカレー

チキンがみるからにやわらかそうですね!
「はい、骨からスッと離れて、ホロホロにほぐれます。チキンはマリネ液に浸して、冷蔵庫で4時間~一晩寝かせているのですが、実はこのマリネ液にお肉をやわらかくするヒントがあります」

マリネ液に加えるのは、レモン果汁

マリネ液に加えるのは、レモン果汁ですか?
「そうです。レモン果汁にはお肉の保水力をアップさせる効果があり、マリネ液にレモン果汁を加えることによって、漬け込んだお肉がよりしっとりと仕上がります」
なるほど! だからチキンがあんなにやわらかく仕上がるのですね。爽やかさをアップするだけではなく、レモンのチカラを生かしたレシピなんですね!

ごはんの上にレモンの皮をすりおろす

レモンが、ふわぁ~っといい香りです!
「アツアツのごはんの上にレモンの皮をすりおろすことで、よりレモンの香りを楽しむことができます。果皮の下の白いところは苦味があるので、おろし器で優しく表面だけすりおろしてくださいね!」

【材料】(2人分)
骨付き鶏もも肉…2本
【A】レモン(輪切り)…1/2個分
【A】レモン果汁…大さじ2
【A】ニンニク(すりおろし)…2かけ分
【A】オリーブ油…大さじ4
【A】塩、胡椒…適量

しめじ(小房に分ける)…1株分
玉ねぎ(みじん切り)…1個分
カレー粉…大さじ1
生クリーム…200ml
オリーブ油…大さじ2

【B】固形スープの素…1個
【B】水…400ml

塩、胡椒…適量
【C】レモン(輪切り)…4枚
【C】バター…10g

レモン皮…適量
ごはん…適量
パセリ(みじん切り)…適宜

【作り方】
【1】骨付き鶏もも肉は皮目にフォークで数カ所穴を開け、関節部分に包丁を入れ切り分け、骨に沿って切り込みを入れる。
【2】ファスナー付きの袋に【1】と【A】を入れ混ぜ合わせ15分ほどおく。時間があれば冷蔵庫で4時間~一晩寝かせる。
【3】鍋でオリーブ油を熱し【2】の鶏肉(レモンは取り除く)を焼く。全体に焼き色がついたら取り出し、玉ねぎをしんなりするまで炒め、しめじを加えさらに炒める。
【4】鶏肉を戻し入れ、カレー粉を加え混ぜ合わせ、【B】を加えて煮る。鶏肉が柔らかくなったら、生クリームを加え弱火で2~3分煮る。
【5】【4】に【C】を加え混ぜ、塩、胡椒で味を整える。
【6】器にごはんを盛り、レモン皮のすりおろしをのせ、【5】のカレーをかけ、パセリのみじん切りをふり、紫キャベツのマリネを添える。

※輸入レモンは防カビ剤やワックスが付いているものもあります。気になる方は、調理前に沸騰したお湯にレモンを1分程度浸けるか、国産レモンを使用すると安心です。

付け合わせに♪「紫キャベツのマリネ」

お皿に添えられたピンクのマリネの正体は、紫キャベツ。でも、どうしてこんなに鮮やかな色なのでしょうか?

付け合わせに♪「紫キャベツのマリネ」

「これも、レモンのチカラです。紫キャベツに含まれるアントシアニンという成分はそのpH値によって色が変わります。左は紫キャベツを千切りにして塩をまぶした状態です。そこにレモン果汁を加えると、酸性が強くなり、右のように鮮やかなピンク色に変化します。レモンカレーのクリーム色に映えますし、甘酸っぱいキャベツのマリネは箸休めにぴったりですよ」

【材料】
紫キャベツ…1/4玉(約250g)
塩…小さじ1
レモン果汁…大さじ1と1/2
はちみつ…大さじ1/2
オリーブ油…大さじ1

※レシピにははちみつが含まれます。1歳未満の乳児には与えないでください。

【作り方】
【1】千切りした紫キャベツに塩をまぶし、しんなりしてきたらよく絞り水分を抜く。
【2】ファスナー付きの袋にレモン果汁、はちみつ、オリーブ油とともに入れよく混ぜ、一晩寝かせる。

「スペアリブとジャガイモのレモンハーブ焼き」

「スペアリブとジャガイモのレモンハーブ焼き」

続いては、スペアリブですね! なんだか「スペアリブ」と聞くだけで調理が難しそうなイメージがありますが、この機会においしくできる調理法を教えてください!
「マリネ液に浸したスペアリブを、大きめにカットした野菜、香りのいいハーブと一緒にオーブンで焼くだけです。オーブンに入れたら、おいしそうな焼き色がつくまで40~50分加熱したらできあがりです」

マリネ液に浸したスペアリブ

スペアリブのマリネ液にも、やはりレモンが使われているのですね!
「はい。レモンの保水効果で、お肉をやわらかく仕上げてくれます。それと、お肉独特の臭みを和らげてくれる相乗効果も期待できます。レモンも一緒に焼くので、薄いスライスではなく7~8mmぐらいの厚さに切るのもポイントです」

レモンの保水効果で、お肉をやわらかく仕上げてくれる

肉質がしっかりしているスペアリブもしっとりと焼きあがっていますね!
「そうですね。ぜひアツアツのうちに召し上がってください! 今回はちょっと贅沢にしたかったのでスペアリブにしましたが、牛肉、豚肉、鶏肉に変えていただいてもいいですし、野菜も玉ねぎ、ズッキーニ、カブなど、お好みで変えて楽しんでください」

フレッシュバジルのソースにもレモンが使われていて、目が覚めるような清涼感がスペアリブとも相性抜群。いくらでも食べ続けられそうです!

【材料】(2~3人分)
豚スペアリブ…6本(約700g)
【A】レモン(厚さ7~8mmの輪切り)…1/2個分
【A】フレッシュローズマリー…1枝分
【A】フレッシュタイム…1枝分
【A】ニンニク(すりおろし)…2かけ分
【A】オリーブ油…大さじ2
【A】塩…小さじ1
【A】胡椒…少々

ジャガイモ…2個分
オリーブ油…適量
塩、胡椒…適量

飾り用フレッシュローズマリー、タイム…適量

★レモンバジルソース
フレッシュバジル…10g
オリーブ油…50ml
レモン果汁…50ml
塩…小さじ1弱
胡椒…少々

【作り方】
【1】ファスナー付きの袋にスペアリブと【A】を加えよく混ぜ30分ほどおく。時間があれば冷蔵庫で4時間~一晩寝かせる。
【2】ジャガイモは皮付きのまま一口大に切り、【1】とともに耐熱容器(もしくはオーブンシートを敷いた天板)に並べ、オリーブ油をまわしかける。
【3】180℃に予熱したオーブンでスペアリブとジャガイモに火が通り焼き色がつくまで40~50分焼く。
【4】レモンバジルソースを作る。バジルとオリーブ油をフードプロセッサーでよく混ぜ合わせ(なければみじん切りにしたバジルにオリーブ油を混ぜる)、とろりとしたら、レモン果汁と塩、胡椒を混ぜる。
【5】焼けた【3】に塩、胡椒をふり飾り用のハーブを乗せ、【4】のソースを添える。

※輸入レモンは防カビ剤やワックスが付いているものもあります。気になる方は、調理前に沸騰したお湯にレモンを1分程度浸けるか、国産レモンを使用すると安心です。

おわりに

どちらもいつもより贅沢な気分にさせてくれるレモン料理でしたね! 週末や連休などに、気分転換もかねて作ってみませんか? レモンの保水効果や色を鮮やかにする効果は、普段の料理にも生かせるので、ぜひ試してみてくださいね!

まだまだある!その他の料理をよりおいしくするレモンのチカラはこちら

取材ご協力

フードスタイリストの田口竜基さん

フードスタイリストの田口竜基さん

祐成陽子クッキングアートセミナー卒業後、フードスタイリング、レシピ開発、書籍、雑誌などの料理製作、スタイリングなど多岐にわたり活躍。

こちらの記事もおすすめ

この記事が気にいったらシェアしよう

この記事を書いた人

withレモン編集部

withレモン編集部

withレモン編集部は、おいしいスイーツ、おしゃれなファッションなどのトレンド情報から、レモンのあんなこと、こんなことまで、ライフスタイルにあったレモンに関する情報を幅広く紹介します!

関連カテゴリ・キーワード