楽しくデコレーション♪親子で作れる簡単レモンケーキレシピ

誕生日やクリスマスなど特別な日を、お祝いの気持ちのこもった手作りのケーキで彩ってみませんか？ そこで、いつもよりスペシャルで、見ているだけでハッピーになれるレモンケーキの作り方を洋菓子店を営むフードスタイリストの小島和美さんに教えていただきました。一見難しそうに見えますが、実はとても簡単！さあ、ご家庭でも作ってみましょう！

大きなリボンが可愛いレモンデコケーキ

レモンカラーの大きなリボンがインパクト大のキュートなレモンケーキ。リボンは本物ではないですよね……!?
「リボンはお菓子で作っているので、食べられますよ！ “マシュマロフォンダン”といって、SNSで話題になっているデコレーション菓子です。市販のマシュマロを電子レンジで溶かし、レモン果汁と粉糖を混ぜたものをレモンカラーで色づけしました。コピー紙で作った型どおりに包丁でカットして、組み立てるだけです」

それだけなんですか？ とはいえ、ちょっと難しそうです……。
「他にも、クッキー型で抜いたり、チョコレート型に詰めたり、手でかたち作ってもいいと思います。接着する場合は、少量の水をつければパーツ同士がくっつきます。粘土のように楽しみながらぜひ作ってみてください」

食感はチューインガムのようにやわらかくて、砂糖のように溶けていきますね。
「レモン果汁を加えるのがポイントです。マシュマロと粉糖だけでは甘くなりすぎてしまうので、レモン果汁の酸味が加わることでバランスが良くなるのです」

ケーキは市販のスポンジケーキでいいのですね！ イチゴやキウイ、黄桃などのフルーツを一緒に飾りつけるなど、アイデア次第でゴージャスなデコレーションケーキになりそうです。では、気になる作り方を見てみましょう！

【材料】
＜基本のケーキ＞
市販のスポンジケーキ…1台
生クリーム…100ml
砂糖…15g
レモンシロップ…45ml（大さじ3）

★レモンシロップの作り方はこちら

＜マシュマロフォンダン＞保存は冷蔵庫で、保存期間は1週間目安
マシュマロ…70g
粉糖…150g
レモン果汁…小さじ1
食用色素（お好みの色）…少量（つまようじの先程度）

【作り方】
【1】マシュマロを耐熱性のあるボールに全部入れ、レモン果汁をまぶす。
【2】【1】を電子レンジ（600W）で1分半ほど加熱する。全体が膨らんで溶けたら、取り出してゴムベラでなめらかになるよう大きく混ぜる。
【3】台の上に粉糖の半分の量を広げて置き、中央に【2】をすべて落とす。粉糖を乗せながら溶かしたマシュマロを何度か折り込んで、トロトロの状態から元のマシュマロのような手につきにくい状態になるまで粉糖を混ぜ込んでいく。

【POINT】
指先にも粉糖をまぶすのがポイント。マシュマロに粉糖をかけたら折りたたむようにして混ぜ込むと、指先に付きにくくなります。

【4】マシュマロを適宜取りながら食用色素を好みにあわせて色づけする。（水に溶いて使う食用色素の場合、水分量をできるだけ減らす）

【POINT】
食用色素を折りたたむようにして混ぜるのを繰り返すことで、ムラをなくすことができます。

【5】リボンを作る。台に粉糖を打ち粉代わりにして麺棒で1～2mmの厚さに伸ばす。15cm×6cmを2枚、3cm×7cmを1枚作る。大きい2枚はリボンのように切れ込みを入れ、反対側は少し先が細くなるように切っておく。

【POINT】
型紙を置いて、包丁で切るとキレイにリボンのパーツが作れます。

【6】大きい2枚をふんわり二つ折りし、中心にギャザーを入れる。刷毛で水を少し付けてフォンダントを接着する。2個リボンのように作って立てて置いておく。

【7】生クリームに砂糖を入れて6分立てに泡立てておく。

【PONT】
泡だて器で生クリームがかろうじて持ち上がる程度の固さが「6分立て」です。

【8】スポンジケーキにレモンシロップを上面、側面に刷毛で打つようにしみこませる。生クリームをふちからたらりと垂れたような形にスプーンかゴムベラを使って置いていく。周囲全部に置けたら残りを中央に置く。
【8】中央にリボンの垂れ下がる2枚を八の字に配置する。次にリボン本体を乗せ、最後に中心に結び目のパーツをつける。少し水を塗って付けてもよい。

2層のレモンチーズケーキ

続いても洋菓子店で売っているケーキのようです。
「しっとりとしたクリームチーズと、口どけまろやかなサワークリームが2層になったチーズケーキです。土台は市販のタルト生地でも作ることができますし、生地を一から焼く必要がないので難しくなく簡単ですよ」

デコレーションのコツはありますか？
「中央が高くなるように土台のクリームチーズを流し込んでください。上面は絞り袋を使ってレモンチーズクリームをデコレーションするのですが、ここもキレイに円を描くのではなく、少し崩れたぐらいがちょうどよく、立体感も出ていいですよ。お子さまの感性に任せてみるのもいいと思います。この時も中央が高くなるようにするのがコツです。飾りに使ったレモンは、オーブンで1時間焼くだけでできるドライレモンです。ビターな酸味なので大人向けかもしれません。レモンの皮をすり下ろしたり、先ほどのマシュマロフォンダンで作ったレモンのパーツを飾ってみたり、こちらも思い思いのデコレーションを楽しんでください」

ふわふわのレモンチーズクリームは口の中でスーッと溶けていきながらも、ベースのチーズケーキが濃厚な味わいですね。
「レモンを効かせているので、さっぱりと感じられるかと思います。甘くなりすぎないことで、飽きずに食べ続けられるのもレモンのおかげですね！」

【材料】（5号型：直径15cm 1台分）
【タルト部分】
ビスケット…100g
バター…30g
※市販のタルト台でも可

【ベースのチーズケーキ】
クリームチーズ…130g
砂糖…40g
牛乳…30g
ゼラチン…5g 水…25g
レモン果汁…大さじ1
レモンの皮…1/4個分（すりおろす）
生クリーム…100g

【レモンチーズクリーム】
クリームチーズ…25g
サワークリーム…1/2パック
生クリーム…50g
砂糖…20g
レモン果汁…大さじ1

【飾り】
レモンの皮…少々
レモン…1/2個

【作り方】
●タルト部分
【1】ビスケットを厚手のビニール袋に入れて粉々にし、常温にしておいたバターを混ぜ、型の底に敷き詰める。

●ベースのチーズケーキ
【1】室温にしたクリームチーズに砂糖をすり混ぜ、牛乳も入れて混ぜる。水（大さじ1.5杯）でふやかしておいたゼラチンをレンジで温め、溶かして加えながらよく混ぜ合わす。
【2】【1】にレモン果汁、レモンの皮、8分立てにした生クリームも混ぜる。

【PONT】
泡だて器を持ち上げるとピンと角が立つ固さが「8分立て」です。

【3】生地を土台の上に流し込む。冷蔵庫で1時間ほど冷やし固める。

●飾り用ドライレモン ※あらかじめ作っておく
【1】できるだけ薄く切ったレモンをオーブンペーパーに並べ、100℃で1時間乾燥焼きする。途中裏返す。1時間かけてまだ濡れているようなら時間を足す。
※種なしレモンを使うと切りやすい。皮は洗剤で洗っておく。

★輸入レモンの防カビ剤やワックスを落とす方法はこちら

●レモンチーズクリーム
【1】クリームチーズ、サワークリームを室温で柔らかくしておくか、レンジを30秒ほどかけて柔らかくし、泡だて器で混ぜる。
【2】砂糖、レモン果汁を加えてさらに混ぜ、8分立ての生クリームも混ぜ15分ほど冷蔵庫で冷やす。
【3】【2】を絞り袋に入れ、レアチーズケーキの上にぐるぐる絞る。レモンの皮をケーキの上でおろして飾る。ドライレモンを立てるように飾りつけて完成。

おわりに

どちらも甘酸っぱいレモンだからできる、アニバーサリーならではのケーキでしたね！市販のスポンジケーキやタルト台を使うことで、お子さまと一緒に気軽に作れるのもうれしいポイントです。デコレーションにこだわって、誕生日やクリスマスに用意したら盛り上がること間違いなしです。作ってから、食べ終わるまでたっぷり楽しんでくださいね♪

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