【雑学レモン】おいしいレモンの見分け方

1年中、お店などで手に入れられるレモン。あまりに身近な存在のため、「特に選び方までは気にしていなかった」という人もいるのではないでしょうか。
実はレモンには香りが強い時期、果汁の豊かな時期があり、手ざわりや見た目からも、おいしいレモンを見分けられます。
「日本一のレモン生産量」を誇る、JA広島果実連の及川正明さんに“おいしいレモンの選び方”を教えてもらいました。

おいしいのは表皮がきれいで、張りのあるレモン

おいしいのは表皮がきれいで、張りのあるレモン

及川さんいわく、「良いレモンは、手に取ってみると分かる」とか。表皮がつるんとキレイで、皮に張りがあるのが果汁の豊かなレモン。反対に表皮がデコボコしているものは、内部の白い皮が多く、果汁の少ない場合があるそう。さわった時に表皮がブヨブヨとゆるんでいるのは、鮮度が落ちている証拠です。

「もし、同じ大きさのレモンでどちらにするか迷ったら、ずっしり重みのあるものを選ぶと良いですよ」

レモンはずっしり重みのあるものを選ぶと良いです

お料理に使うなら安心・安全な国産レモンを

輸入レモンには輸送中の傷みを防ぐため、防カビ剤とワックスが塗布されているものがほとんどです。

「『塩レモン』など皮ごと料理に使う場合は、ワックスのかかっていない国産レモンを選んだ方が安心ですよね」

及川さんイチオシの使い方は、レモンの香りが強い皮を薬味に用いること。

「柚子のように、お肉やお魚にふりかけてみてください。『ののじ レモンの魔法おろし』を使うと、レモンの皮の黄色い部分(ゼスト)だけをすりおろせます。中の白い皮の部分(フラベド)には苦みがあるので、気をつけて。『レモン鍋』などでレモンを煮込んでしまうと、白い皮から苦みが出てしまいますよ」

ののじ レモンの魔法おろし

レモンの旬、品種によって違いはあるの?

サイズの違うレモン

国産レモンの収穫は露地栽培が10月~5月、ハウス栽培が7月~8月頃です。

「以前は夏場に国産レモンの出荷が途絶えていました。でも、現在は貯蔵技術が進んだおかげで春先に収穫したレモンの鮮度を保ちつつ、夏にも出荷できるようになりました。そのため明確な旬はなく、どの季節もレモンを味わえるんです」

出荷時はレモン専用の規格に合わせ大きさを測り、S~3Lサイズに選別

国内に流通しているレモンの品種は、ほとんどが「リスボン」と呼ばれるもの。ほかにトゲの少ない「ビラフランカ」、ハウス栽培に向いている「ユーレカ」、オレンジとレモンをかけあわせた「マイヤーレモン」などもあります。

出荷時はレモン専用の規格に合わせ大きさを測り、S~3Lサイズに選別。店頭に並んでいるものは、ほとんどがM、Lサイズです。

レモンの香りを多く含むのは、果汁ではなくて皮。香りを楽しむなら皮、酸味を味わうなら果汁、と使い分けるのがポイントです。

「レモンは青い時期(グリーンレモン)は香りが強く、黄色い時期(イエローレモン)には果汁が多くなります。グリーンレモンが店頭に並ぶのは、7月~11月頃。ぜひ、その時期ならではの違いを感じてみてくださいね!」

レモンに賞味期限はあるの?

せっかくレモンを買ったのに、使い切れずに古くなってしまった…ということはありませんか?レモンはどれぐらい、日保ちするのでしょうか。

「レモンは切らないままであれば、野菜室で1カ月程度は保存できます。一度切ってしまうと傷みが早くなるため、できれば使い切って。使い切れない場合は、冷凍保存してしまいましょう。丸ごと凍らせると解凍する時に大変なので、半分に切ってから冷凍するか、果汁を製氷皿にしぼって凍らせておくと便利ですよ」

おわりに

レモンの見分け方から、使い方まで、知っておくと役立つポイントをたくさん教えてもらえましたね。ぜひ、今度、お店でレモンを選ぶ時の参考にしてみてくださいね。いつも何気なく手にしているレモンですが、知れば知るほど、その奥深い魅力のトリコになりそうです。

取材ご協力

JA広島果実連・及川正明さん

JA広島果実連・及川正明さん

JA広島果実連で落葉果樹に駐在し、ぶどうやイチジクの技術指導にあたる。その後、広島県尾道市瀬戸田町でレモン栽培にもたずさわる。現在は東京支所所長として、広島レモンをはじめ柑橘全般を、東京支所の管轄内(北海道から横浜まで)で販売している。

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withレモン編集部

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